日産GT-R（日産スカイラインGT-R）って何？

GT-Rと言えば、車が好き、特に車で走るのが好きな方にとっては憧れのスポーツカーですよね。
ランボルギーニより速い・世界で1番速い、など色んな逸話があります。

ところで「日産のGT-R」と言ったとき、実はGT-Rには二つの車種があります。

この二つが「GT-R」と言われる車です。
現在も新車で販売しているのは2番目の日産GTRの方になります。

NISSAN GT-R


NISSAN スカイラインGT-R

この「GT-R」という名前は、最初は「スカイライン」という車種のグレードの一つに過ぎませんでした。
それが数多くのレースで入賞して大人気となった中で独立し、現在の「日産GT-R」になったわけです。

GT-Rの歴史

GT-Rの歴史は1968年10月開催の第15回東京モーターショーへ「スカイラインGTレーシング仕様」を出展したことがスタートになります。
このスカイラインGTレーシング仕様は「プリンス・スカイライン2000GT-B（S54B-II型）」の後継車として開発されたもので、プリンススカイライン2000GT-Bは4ドアセダンのモデルしか無かったため一番最初のGT-Rは4ドアのモデルでした。
プリンス・スカイライン2000GT-B※GT-Rではありません。

こうやって開発されたのが第1世代スカイラインGT-Rで、
特に第1世代のC10系はハコスカと言われ、現在でも人気があるモデルです。
（ちなみに、ハコスカは「箱型スカイライン」の略で、C10系全部を指します。
従ってハコスカとはC10系スカイラインGT-Rだけでなく、C10系のスカイライン全部に対する愛称です。）

ハコスカ

2014年現行の日産GT-R

2014年現行の日産GT-Rは、2007年10月24日に第40回東京モーターショーで発表され、日本では同年の12月6日から発売された「R-35型」と言われるモデルです。
初代GT-Rから数えると6代目となります。

この2007年発売のモデルから「スカイライン」という冠が無くなり、スカイラインとGT-Rは全く別の車種となりました。
（※開発・設計なども全く別物です。）
ただし、日産スカイラインGT-R第1世代2代目（KPGC110型）より続く丸型4灯のテールランプや2ドアクーペのスタイルは変わっていません。
「スカイライン」という冠が取れたのは世界戦略のためと言われていますが、車両の生産は以前のR34型スカイラインGT-Rと同様に日本の栃木工場で行われています。

そのランボルギーニやマクラーレンを超える加速性能から海外でもGT-Rは大人気で、日本のイメージとその姿からR-35型は「ゴジラ」と愛称をつけられています。

日産GT-Rは毎年にマイナーチェンジを繰り返すイヤーモデル制を取っており、2014年の国内モデルでは大きく分けて

• 標準仕様車（GT-R）
• GT-R NISMO

の2モデルがあります。
NISMOとはニッサンモータースポーツインターナショナル株式会社の愛称で、
日産自動車の子会社となるワークスチューニングショップ及びレーシングチームのことです。
すなわち、GT-R NISMOとはNISMOのレースでの経験を活かした特別モデルということですね。