トヨタ自動車が２７日発表した２０１４年４～９月の世界販売台数（日野自
動車とダイハツ工業を含む）は、前年同期比１％増の５０３万台と初めて５０
０万台を超え、３年連続で過去最高を更新した。北米や中国などで順調に販売
が伸び、消費増税の影響で低迷する国内をカバーした。

　海外販売はトヨタ単体で前年同期比３．４％増の３８５万台だった。北米で
はガソリン価格が低めで推移し、トラック「タンドラ」やスポーツタイプ多目
的車（ＳＵＶ）「ＲＡＶ４」などがけん引して８．５％増の１３９万台。市場
拡大が続く中国では小型車「ヤリス（日本名ヴィッツ）」や新型「カローラ」
「レビン」が人気で、６．７％増の４８万台だった。中東では「ランドクルー
ザー」や「ハイエース」が伸びた。

　一方、国内販売は消費増税前の駆け込み需要の反動で８％減の７０万台。新
開発の低燃費エンジンを搭載した「ヴィッツ」など新型車を投入したが、小型
車「アクア」などハイブリッド車が４％減の３１万台、高級車ブランド「レク
サス」も２０％減の１万８２８７台と伸び悩んだ。

　好調な海外販売や現地生産の拡大を受け、生産面でも海外の伸びが国内の縮
小をカバーし、世界生産はダイハツと日野を含め１．６％増の５１０万台と過
去最高を更新。一方、トヨタ単体の国内生産は５％減の１６０万台だった。

　◇キーワード・自動車の海外生産

　商用車を含む海外生産台数は２０１３年に１６７５万台と過去最高を更新し、
国内の９６３万台を大きく上回った。海外生産が進んだのは１９８０年代半
ば。それまでは国内で生産し、輸出していたが、米国市場を低燃費、低価格の
日本車が席巻すると、貿易摩擦に発展。８１年に米国向けの輸出を自主規制す
る事態となり、雇用にも貢献できる現地生産にかじを切った。９０年代後半以
降は、人件費削減や、海外需要の増加に対応するための海外生産シフトが進行。
海外生産は０５年に１０００万台を突破し、０７年には国内生産を上回った。
０８年のリーマン・ショック後に円高が進行すると、為替変動の影響を受け
にくい海外生産の流れが一段と強まった。

レクサスの新型クーペ「ＲＣ」（手前）と「ＲＣＦ」＝名古屋市中村区で２０
１４年１０月２３日、和田憲二撮影

【経済/自動車】国内新車販売、計画届かず　2014年度500万台割れへ [10/27]©2ch.net http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1414342056/